「副業を始めたら、未来が変わるはずだった。」
もっと収入を増やして、会社を辞めて、自由に働ける人生を手に入れる。そう信じて、毎朝まだ外が暗い時間にパソコンを開いた。家族が寝ている静かな部屋で、ひとり、夢を形にしようとしていた。
…でも、現実は甘くなかった。
会社は毎日12時間労働。帰る頃には、心も体もヘトヘトだった。
上司の顔を見るのも嫌だったし、休日出勤をお願いされるたびに心が削れた。
それでも「自分の人生を変えたい」って、踏ん張っていた。
けれど、副業を始めて半年が過ぎたころ──気づけばこう思っていた。

これ…意味あるのかな?
PVは伸びない。収益はゼロ。SNSも反応なし。
なのに時間だけが過ぎていく。

もしかして、自分には向いてなかったのかも…
そんな不安が、心に入り込んでくる。
だけど、やめられなかった。
ホスト時代のオーナーが言っていた。

イメージできないことは、実現できないんだよ。
逆に言えば、僕には“できる未来”が見えていた。
だから、自分を信じた。
才能がなくても、「本気の努力を習慣にする力」は誰にだってあると知っていたから。
副業に疲れきっていた僕が、それでも続けられた理由。
そして、結果が出る人と出ない人の違い。
この先に、そのすべてを詰め込んだ。

副業に疲れてしまう理由|あなたが悪いわけじゃない

時間も体力もギリギリな働き方

今日はあと何時間、起きていられるだろう──
そんなことを思いながら、毎朝7時半に出勤。
昼休みは「1時間ある」と言われているけど、実際は30分もないことがほとんど。
立ちっぱなし、動きっぱなし、気を抜いたら怒られる職場。
休憩なんて存在しない。
帰ってくるのは夜7時半。ご飯を食べたらもうヘトヘトで、気づけばソファで寝落ちしていることもあった。
副業の時間は「朝」だった。
まだ家族が起きる前の、唯一の“自分の時間”。
でも、睡眠時間を削った代償は大きかった。
運転中に襲ってくる強烈な眠気。
朝、布団から出ようとすると動悸がして、体が重くて動かない。
それでも、

今やるしかない
と思っていた。
副業をやらなきゃ、人生は変わらない。
そう信じていたから──。
「成果が出ない」→「続けても意味ない」と思ってしまうメンタル
疲れているのに、収益はゼロ。
PVも伸びない。
X(旧Twitter)も反応はごくわずか。
半年頑張ってこれなら、もう向いてないのかもしれない──
そんな気持ちが、ふとした瞬間に湧いてくる。
でも、そこで思考はループする。

いや、まだ始めたばかりなんだから当然だろ

とはいえ、本当にこれで結果が出るのか?

このまま時間だけ浪費してたら、やり直す頃には何歳になってるんだ?
眠い目をこすってPCに向かっても、書いた記事は誰にも読まれない。
時間だけが過ぎていく感覚に、心が追いつかなくなる。
SNSで他人と比べてしまう心理
そんなとき、SNSで流れてくるのは

ブログはもうオワコン

AIがあれば誰でも書ける時代
といった投稿。
キラキラした成果報告。

副業3ヶ月で月10万円達成しました!
という成功者の声。
焦りと不安が混ざって、心の奥がざわついた。

今すぐ結果を出さないと、もう需要がなくなるかもしれない

自分だけ、取り残されてしまうんじゃないか
そのたびに、頭の中で言い訳が始まる。

いや、でもこれは仕事のせいだ。ブラックな本業が悪いんだ
でも同時に、こうも思う。

ここまで“今”を築いてきたのは、他でもない自分だろ?
疲れたのは、サボってたからじゃない。
限界まで頑張っていたからこそ、心も体も悲鳴を上げていたんだ。
「結果が出る人」と「やめる人」の違い

完璧主義 vs “継続主義”
かつての自分は、

やるなら完璧にやらなきゃ
と思っていた。
決めた作業時間は、最低限こなさないと意味がない。
毎日2時間やる。Xは毎日投稿。記事は毎週3本。
──でも、そんな“義務”ばかりを積み上げていたら、ある日、気持ちがプツンと切れた。
だから今は、ノルマは作らない。
投稿数よりも、記事の質を大事にする。
1行しか書けなかった日があっても、

今日は最低限やった
と言えるようにしている。
大切なのは、「ゼロの日」をつくらないこと。
そして、“自分を責めないこと”。
自分に優しくできないと、副業は続かない。
「作業を習慣にできるか」でほぼ決まる
続けていると、少しずつ変わってくる。
最初は手が止まっていたキーワード選定も、今ではパッと構成が浮かぶようになった。
サーチコンソールやアナリティクスの見方も、だんだん理解できるようになってきた。
新しいことを覚えるのは面倒だけど、やってみると意外と楽しい。
その「楽しい」の積み重ねが、モチベーションになっていく。
副業は、“楽しくなるまでやった人”が強い。
だからこそ、最初はハードルをぐっと下げた方がいい。
「今日はこれだけやれたらラッキー」
そんなふうに、自分を安心させながら進むのがいい。
なぜなら──
ハードルを下げても、人は結局、頑張ってしまうから。
✖ 高いノルマ | ◎ 続けられる習慣 |
---|---|
毎日2時間作業しないと意味がない | まずは10分だけ作業する |
週3本ブログを投稿しなきゃ | 1行だけでも書けばOKにする |
毎日成果を出さなきゃ意味がない | 続いている自分を褒める |
気合が必要だからこそサボりたくなる | “やって当たり前”になると逆に続く |
最初の3ヶ月を“耐えた”人が伸びる理由
ぼく自身、副業を始めた最初の3ヶ月は、正直かなり苦しかった。
成果も出ない、時間もない、疲れも抜けない。
でも、その3ヶ月をどうにか耐えた。
やり方を変えたり、気持ちを落ち着けたり、自分に言い聞かせながら続けた。
その先に、少しずつ結果がついてきた。
PVがポツポツ伸びたり、検索流入が1件あったり、サーチコンソールの「インプレッション」が動いたり──
ほんの小さな変化に、やる気をもらった。
SNSで見かける「結果が出てる人」は、特別な才能があるわけじゃない。
“時間をかけて積み上げる工夫”をしているだけ。
ぼくはそう思っている。
焦らないこと。
自分を責めないこと。
そして、諦めないで“今”を続けること。
これが、“やめる人”と“結果が出る人”の決定的な差だと思う。
- 小さな成果にちゃんと気づいている
- 毎日じゃなくても“続けている”自分を認めている
- 他人と比べず、過去の自分と向き合っている
- 疲れたら「休む」のも“戦略”だと理解している
- ハードルを下げつつ、結局ちゃんとやっている
- “すぐに結果が出る前提”を捨てている
- 習慣にすることを“最終ゴール”にしている
まとめ|続けるのに才能は不要。必要なのは「仕組み」だけ
副業に疲れるのは努力不足じゃない
問題は「気合」ではなく「仕組み」がないこと。
救ってくれた3つの習慣
朝10分、記録、癒し時間。この3つで立て直せた。
10分だけやる習慣の威力
ゼロの日を作らないだけで、継続力は激変する。
「記録」が成長を可視化する
努力を見える化することで、折れない心が育つ。
息抜きも習慣のうち
リセットの時間があるから、また頑張れる。
結果が出る人の共通点
才能ではなく、続けられる環境を作っている。
副業を続けることは、決して簡単じゃない。
疲れるし、結果が出ないと焦るし、やめたくなることもある。
でも──
「努力や継続をする才能」は、誰の中にもあるとぼくは信じている。
副業を始めてから、朝早く起きる習慣が身についた。
ブログを100本以上書いたことで

自分は文章で人の役に立てるかもしれない
と思えるようになった。
そして何より、「これがうまくいけば、未来はもっと良くなる」という希望を持てるようになった。
もし、あのときやめていたら──
たぶん、ギャンブルに逃げて、もっときつい現実を生きていたと思う。
「がんばってる自分」を放り出すことは、たぶんもう一度、自分を見失うことだった。
副業は、仕事と同じで疲れるもの。
楽しくても、大変。
お金を稼ぐって、そういうものだ。
でも、その大変さを“日常”にできたとき──
ようやくスタートラインに立てる気がした。
だから伝えたい。
「副業がしんどい」のは、あなただけじゃない。
でも、そこであきらめずに“自分に合った仕組み”をつくれば、必ず未来は変えられる。
完璧を目指さなくていい。
ゼロの日を減らしていけばいい。
「やった」という実感を、少しずつ積み重ねればいい。
いつか振り返ったとき、

あの時続けてよかった
と思える日が、きっと来るから。
📈 副業は“再現可能な仕組み”で勝つ
継続できる人と途中でやめる人の差は、「才能」ではなく「設計」にあります。
やる気や根性に頼らず、“やれる状態をつくる”ことが副業成功の土台です。
まずは明日の予定に「10分だけ作業する」と書き込んでみてください。
小さな実行が、大きな結果を生み出す第一歩です。
▶副業って意味あるの?と思ってしまった方はこちらの記事もご覧ください。

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